五月

乾いたパンを押し流す牛乳 光 白い朝に正しいシャツを着てその素直な新しさが恥ずかしくなってごまかしましたが気がつきますか 見つけてしまった提供された断片を拾い集めて扉や窓を思い浮かべていることを知った いらない 許されたい 心許ない毛先では庇うことができない 息苦しさから遠い場所だと思っていたから持ち運びたくなる衝動 見逃して 意味を含みすぎている 小鳥とかサボテンとかおはじきとかそういう類を充てて なんとなく飲み干して 橙色の背表紙を見つめて19度 柔らかい爪