僕の混乱は収まる気配がなくむしろ発散の傾向にありもう春ですからねと恐ろしいおまじないなどを食みながら木蓮をまじまじとみる。小学校の裏庭に木蓮が植わっていたということは憶えていてもそれがどんな色で形でどんな枝の伸び方をしていたか肝心なことは…
相変わらず蛍光灯をつけられなかった。蛍光灯をつけるということは、ここにいますよという宣言と同じだった。宣言をすると気付かれてしまう。宗教勧誘とか受信料の集金とか隣の隣の隣に住む人に捕まってしまう。インターホンが鳴る。玄関を開けたら、うっか…
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