午後

お昼寝に付き合ってくれ 畳んだままの布団 郵便屋さんのバイクの音 目を覚ましたら少し日の傾いた夕方で 寂しくならないように麦茶を飲んで その正しさでごまかして 寝起きの怠さが残る身体でスーパーか銭湯か居酒屋まで歩きたい 春の柔らかい風を感じながら 眩しいけれど優しい太陽光に包まれて 滲むような眠気に負けられるなら それを全身で本当にわかってくれるなら 長生きしてみたいとか思ったり 思わなかったり 同じものを食べて飲んで 俺たちは今何パーセントくらい同じなんだろうなと呼びかけてみる