21/02/20

意味なんて無い。無くても大丈夫だった。大丈夫になった。なった?

みかんを食べましょう。いちごに圧され気味のみかんを救い出すかのように買ってきたけれど、もう次の冬まで食べないかもしれないからとも思っていて、何にせよ可哀そうなみかんだった。みかんはみかんだというのに、私は嘘くさくて本当に嫌になる。とにかくみかんを食べてどうにかなりたい。

朝が青い。夕方が橙色だということよりも色を感じやすい。それは夕方には疲れてしまって色を感じ取る感受性が残されていないからなのか何なのか。昼は白く、夜は黒い。夜の黒が、朝の青が深まった緑と、夕方の橙が深まった赤が合わさった結果だったら、などと夢想する。太陽光の散乱というのもそれはそれで素敵だけれど、もし空が色水で染まっていたらと考えても問題はないし、実際どうであろうと生活とは関係ない気がする。

例えばその第二関節と第三関節の間の細さのことを考えて、次に梅の枝を思い浮かべる。話したいことが話せません。震えていた理由もわからないまま、何でもないふりをしていました。例えば川を鏡にして反射した光がきらきらと映るビルの白い壁を思い出す。