箱庭では

・「俺も生きていると思うよ」と、隣の席に座っている男がその向かいに座っている女に言った。

・窓の写真集を眺めているとだんだん、室内にいる誰かがこちらに気がついてくれるのを待ち続けているような気がしてきて、涙が出てきてしまう。

・月が黒い画用紙に開いた穴のように見える夜にはいくつか条件がある。

・0倍を持ったその人もまた宿営の外に運び出されたのち、荒野を進んだ。

・佳日、木製のWELCOMEが捨てられる。

・手間をかけて、手間をかけて、手間をかけて、君は見つけ出す。

 雨はやみます、やみます、やみます、とのこと。